あなたは痙性斜頸ではない、と言われた日

私はさっそく医師にスマホの画面を見せました。

「これじゃないですか?」

 

医師はかぶりを振って否定しました。

 

「あなたは痙性斜頸ではない」

 

「この症状なんですよ!」

 

「首にクセでもついたんじゃないですか、そのうち元に戻ります」

 

私は腑に落ちずに、メンタルヘルス科を後にしました。

「自分の身体は一番自分がわかる。飲む必要のない薬なんか飲みたくない」

帰宅後、10回処方された頓服薬の残り9回分をゴミ箱に捨てました。